ネタバレせずに紹介するって難しい

id:goldwellさんがたてた質問(q-ID:1250922753)「オススメのパニック小説を教えて(略)」への回答としては不充分なので、こちらより。*1

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

大奥 | 白泉社
就任後、大奥の再編成をも行った8代将軍吉宗公。
何故大奥はこうなったのか?
今、日本を襲っている病と関係はあるのか?
御右筆頭を訪ねた吉宗公は、大奥誕生の頃より日記を綴った御右筆頭より衝撃の事実を知る。
 
1巻は、吉宗公が日記を手にするところで終わりますので、試し読みをするには良くも悪くもよろしいかと思います。
2巻以降、物語は過去に遡り、3代将軍家光公・4代将軍家綱公・5代将軍綱吉公、と時は流れて行きます。
最新刊となる5巻で、綱吉公の世は終わり、家宣公・家継公の世を迎えるのでしょうか。
 
私が驚いたのは、

    • 女性雑誌で活躍された漫画家の手においても、時代モノを描ききっていること。私の偏見・固定観念を打ち崩すには十二分でした。
    • 作品を創られるにあたり、時代考証を相当咀嚼されているのだろうなぁ、ということ。実際起きた事柄をご自分の作品に投影するのに、よくぞそこまで解釈された!と感心しました。

女性作家による名作で度々目にするのは、作品の終了を・物語の引き際を、連載当初よりイメージされているのだろうなぁ、と感じさせることです。
GOALに向けて真っ直ぐに走っているから、脇道にそれることもなく・遠回りをすることもない。
男性作家の名作では中々起こらないことではないでしょうか。
 
 
私の拙い文章では伝わりにくいことも多々あると思います。
が、
ちょっとでも興味をお持ちになられたら、ご一読ください。

*1:小説ではなく漫画である。完結していない。では、条件を満たしているとは言いにくいので