昭和と平成における教科書の違い

こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

昭和・平成のそれぞれにおける歴史教科書(日本史)の
記述の違いがあり、大変興味深く読む事ができました。

聖徳太子の肖像/源頼朝の肖像/武田信玄の肖像 が本人ではない?
いいくにつくろう鎌倉幕府、とは教わらない
踏絵ではなく絵踏、など
数々の!?内容です(私は当然昭和世代)

購入した書籍に対して、赤ペン/マーカーを入れることは
滅多にしないのですが、この本では何カ所か。
その内の2カ所をご紹介いたします。

1992年に発見された三内丸山遺跡(青森県)について
平成教科書の記述ですが、

日本最大級の縄文時代のむらで、むらの生活は1500年以上も続いたといわれる。
遺跡の広さは、東京ドームの7.5倍もあり、いちばん人口が多いときには、500人も住んでいたという説もある。

場所・規模・年月、いずれも!な内容です。
当時は今より寒さが厳しい?と考えると尚更。

弥生時代について、筆者の記述

とくに稲作は弥生時代の重要な指標である。
稲作による農耕の定着は、部族間で生産物・耕地・用水などの争いを引き起こし、
その結果列島各地に武力抗争をもたらしたからである。
(中略)
このように、弥生時代は日本史上はじめて戦争が出現した時代であった。

本当はこの内容以降も、赤ペン内容はあるのですが、
この記述の衝撃の前には霞んでしまいました。

お子さんがこれから歴史教科書を読まれるお父さん・お母さんに
是非読んでいただきたい一冊です。
>> id:goldwell さん、是非!